
本ページと公式サポートについて
本ページ「ヘルプ&サポート」は、GitHubはもちろんのこと、主に公式Discordに挙げられた過去の質問(すべてを網羅しているわけではありません)と、それに対する返答や解決方法、私自身の体験などをもとに構成しています。
ところでDiscordって、サイトごと一括で翻訳できないんですよね ……。
でも、日本人の方……安心してください! 公式Discordには「日本語チャンネル」も設けられています。開発者のRyan Kojima氏が日本語OKだからです(よかった~)。
疑問に思ったことはこちらで聞いてみましょう。(まずは過去記事を検索してくださいね)
“Qun mk2” 本体について
(「BLE-MIDI」は、Bluetoothを介したMIDI信号の送受信機能)
たしかにmk1はBLE-MIDIに対応しています。mk2では、その開発段階で結果的にmk1を上回る数々の機能を盛り込むことになり、ベースボードのコアスペックを余すことなく活かすためにも、BLE機能はオミットしました。同時に処理できるタスクには上限があるからです。
また、あくまで一般的に低レイテンシー実現のためには有線MIDIの使用をおすすめします。
Discord
……とはいえ、レイテンシーを気にするリアルタイム演奏でなければ、やはりBluetoothキーボードやコントロラーを活用したい場面はあると思います。私はCMEの「WIDI Master」というワイヤレスMIDIシステムを利用しています。
Qun mk2に付属のMIDI TRS Aケーブルと「WIDI Master」を組み合わせれば、Bluetooth MIDIキーボやコントロラーでQun mk2を演奏したりパラメーターを設定したりできます。
もちろん接続のやり方によっては外部のグルボと連携したり制御したりできます。
ただし、TRS MIDI出力を装備した機器との接続や、複数のQun mk2をチェインして使用したいときは、TRSケーブル(いわゆる3.5mm ミニステレオプラグのケーブル)でチェインするのが最もシンプルで確実です。
また、「クロック同期」の「sync in」項目にもあるとおり、Teenage Engineering の Pocket Operator と互換性があり、同期させつつも音声信号を受ける(AUX IN)ことができます。
ボタン自体に物理的なベロシティ・センスの機能はありません。
でもシーケンスにおいては柔軟にベロシティを設定できます。また、パターンごとにベロシティの上限値・下限値の設定を伴うアクセントが設定できるので、ズミックなパターンを作成可能です。
そしてもちろん、MIDIキーボードを接続すれば、より感情豊かな演奏が可能です。(音色設定のベロシティスイッチがONである必要があります)
内部シンセエンジンの最大同時発音数は4です。なお、サンプラータイプとして音色を設定する場合、素材となる音声が複数音で構成されていれば、その音声x4という理屈になります。
なお、「音を重ねる」という目的で考えるならば、ルーパーを併用すれば幾重にも音数を重ねられることになります。
そして、複数のQunを連結することでシンセエンジンの音数を増やすことが可能です。
公式Discordの「question」カテゴリーで質問や報告をしてください。(日本人の方は「日本語ch.」で)
その際は、不具合やバグと思われる動作に至るまでの経緯を、できるだけ詳しく説明するようにしましょう。
たとえば「ルーパーが録音できないよ?」というコメントだけでは、その原因を明らかにするための判断材料が乏しすぎます。
公式マニュアルや本サイトのガイドを確認したうえで、「コレコレこういうことがしたくて、コレコレこのような手順でこういう操作をしたときに、このような現象が起きています」などと、詳細に説明してくださいね。
汎用ボードをベースに開発することで、入手しやすく多機能なハードウェアを提供できないだろうかと考えて作られたのが本機です。
もちろん、汎用ボードならではの限界もありますが、この価格帯でこれほどの高品質・多機能なマシンは他にないのではないでしょうか。
パネル上にある操作子の数も、コンパクトさゆえの物理的な都合によるものですが、殆どの操作において階層を潜ることなくショートカットで直接アクセスできるように工夫してあります。
たしかに、使う人によってはベースボードの隙間に指を入れづらいかもしれません。(私も爪が短いのでやりにくく感じることがあります)
そんなときは、何か薄い板状のものを使えば解決! 個人的にはギターピックやコインがおすすめです。私はQun mk2を入れるケースの中に、SDカードと一緒にギターピックを入れています。
え〜と……。それは……そうかもしれませんね。
専用設計の筐体に収められた製品に慣れ親しんでいる人にとっては、どうしても馴染めないかもしれません。
Qun mk2は汎用的なベースボードとパネルを組み合わせて作られたハンド・メイドです。最小限のサイズに収め、徹底的にコストを抑えるコンセプトに軸が置かれていることもあって、電子部品やリード線が露出している箇所があります。(それがまた魅力のひとつでもあるのですが)
だけど……ありのままの姿じゃどうしても馴染めないし痛い……という場合は、
- 基盤から突出しているリード線をニッパーでカットする
- ホットボンドや液体シリコンなどで養生する
- 自分で専用ケースを設計してプリントする
——などの対策が考えられます。
なお公式Discordでは、自作のバンパーケースを製作してCADデータを共有したユーザーもいます。
薄く軽く、小さな体積に膨大な機能とアイデアが詰まったQun mk2なのです。
他の項目とも重複する説明になってしまいますが……Qun mk2は汎用的なベースボードを基に作られたシンセサイザーです。ミュージック・ハードウェアとして考え得るあらゆる機能とアイデアをできるだけ多くのユーザーに手にしてもらうため、最小限のサイズに収め、徹底的にコストを抑えるコンセプトに軸に開発されました。
とはいえ、内部の音声処理は非常に高品質であり、フラッグシップなマシンやDAWにも引けを取りません。また、メジャーなメーカーのグルーヴ・ボックスにも無いような(またはいろんなのタイプのマシンを揃えなければ実現できないような)フレキシブルでバラエティに富んだ、かゆいところに手が届く機能やパラメーター群が1台に凝縮されています。
(昨今はDAWと連携することで最終的な楽曲制作へと結んでいくグルーヴ・ボックスも少なくありませんね)
本機のショートカットキーを存分に活用すれば、グルーヴ・ボックス・ビギナーであっても、ニッチでマニアックなトラックを作りたいユーザーであっても、心強い相棒になってくれることは間違いありません。
(作りたいものの方向性やタイプにもよりますが)Qun mk2は、数小節のループはもちろん、プリセット・バケットとルーパーのトラック/シーンの組み合わせや切り替え次第で、いわゆる”起承転結”のあるトラックを組んだり、リアルタイムなプレイやパフォーマンスをすることもできます。
アイデアの模索から、日々のサウンドスケッチ、DAWとの連携を前提にしたトラックメイキングまで、様々な場面で傍らに置いておきたくなるでしょう。
パラメーターのセットにおいてロータリー・エンコーダーに慣れている人にとっては、新鮮な感覚かもしれません。
このボリューム式ダイヤルによるバリュー調整は、デベロッパーの強い思い入れによる設計で、本機の個性のひとつでもあります。とくにライブ・プレイにおいて、スイープのような連続的な値の調整をするときには、物理的な上限・下限があるボリューム・タイプのほうが心地よく操作できる(バシッと決まる)からです。
しかしながら、Discordにおけるユーザーの声が取り入れられ、相対的な値の変更もできるように設計をチューニングすることによって、使い勝手の幅が広がりました(素晴らしい!)。
もちろん一定の「慣れ」も必要ですが、Qun mk2をしばらく触っていれば、柔軟で確実、かつスピーディーに目的の値にセット可能であることを実感できるはずです。
使用上のよくある疑問
SDカードは挿入されていますか?
使用中にSDカードを抜きませんでしたか?
ホットスワップに対応していませんので、Qun mk2の動作中にSDカードを抜いた後は、あらためてカードを装着してからQun mk2を再起動してください。
- 新しいSDカードを試してください。
- もし可能なら新しいSDカードにデータをコピーしてください。
コピーしても不具合があるようなら、データ自体が破損している可能性がああります。 - あらかじめPCなどでバックアップを取っておくのも有効です。
カードアクセスのインジケーターが点滅している間はSDカードを抜かないでください。

以下の理由が考えられます。
- セッション/パターンのBPMとWAVファイルのBPMが合っていない。
- BPMは合っていても、長さがジャストでないファイルをルーパーの未使用トラックに読み込んだ。(WAVがループ終了後の余韻を含でいる……など)
ルーパーは、全トラックが空の状態から”最初に録音されたトラックの長さ”および”最初にインポートされたWAVファイルの長さ”でルーパー全体の長さが決定します。そのため、最初にインポートするWAVファイルは、目的の小節数のジャストの長さである必要があります。
一度ルーパーの全体長が決まると、その後に余長を含むファイルをインポートしても、自動的にその余長がカットされて読み込まれます。
余韻を含むWAVファイルしか準備できない場合は……
たとえば、トラックAに内蔵シンセエンジンによる任意のパターンを録音して「ルーパー長」をFIXし、さらにトラックAにそのファイルをインポートすることで、余長がカットされます。
「VCF Vol」が「0」になっていませんか。
SYSTEM+Dial「Rec vol」が「0」になっていませんか。
PLAY+Dialクロスフェーダーの値が極端に”ルーパー寄り”になっていませんか。
SYSTEM+PARAM+Dial- -64 = 内蔵シンセの音声のみ
- +0 = 中間(クロスフェーダー未使用時の初期値)
- +63= ルーパーの音声のみ
気づかないうちに別のパターンを選択していませんか。
たとえば、「パターン-1」の編集をしているうちに、気づかずに「パターン-2」へ移動してしまって、それが空白のパターンだと、急に音が出なくなるわけです。(私はこれまで同じ過ちを何度も重ねています)
バケットを切り替えてみてください。
PLAY+1to8たとえば……バケット-1 で音が鳴らなくなり、バケット-2 に切り替えて音が鳴るなら、機器の音量設定の問題でなく、バケット-1の音色パラメーターに問題があると考えられます。
プリセットを作成中 または パラメーターを調整中にプリセットをリセットすると、変更したデータが失われます。操作途中で時々プリセットをセーブしておくことをおすすめします。
「プリセットを初期」を試してください。
Shift+PARAM
「プリセットの初期化」を行っても音がならないなら、機器の音量設定の問題かもしれません。
プリセットを作成中 または パラメーターを調整中にプリセットをリセットすると、変更したデータが失われます。操作途中で時々プリセットをセーブしておくことをおすすめします。
おそらく、最後に変更したパラメーターか、予期しないMIDI CC信号が原因と考えられます。 ディスプレイの2行目に、最後に受信したパラメータが表示されます。
レベルのオーバーフローにより、大量の遅延フィードバックが発生するなど、サイレントが発生する可能性があります。
システムメニューの「Device Index」と「デバイス数」を確認してください。「Device Index」が 2 以上で、プライマリ デバイスとして使用している場合、音が出ないことがあります。「Device Index」を 1 に設定します。
受信するMIDIチャンネルが間違っているかもしれません。システム設定を確認してください。
MIDIを受診できているかどうかは、MIDI 受信ステータスを確認してください。
MIDIを受信できているときは、ディスプレイ左上の小さな四角い点が点滅します。

シーケンス・パターンが再生されている場合は停止してください。
PLAYルーパーが再生されている場合は停止してください。
STOP「オール・ノート・オフ」を実行してください。
Shift+SYSTEMQun mk2のAUX IN に接続されている機器の音量を絞るか、ラインを抜いてください。
ただし、最終的なモニターのボリュームを最小にしてからオーディオ・ケーブルを取り外してください。(大きな電気的ノイズが出る恐れがあります)
グラウンド・ループが原因である可能性があります。独立した電源を使用してください。「グラウンド・ループ・アイソレーター」の使用も有効です。
以下の項目をチェックしてみてください。
- 「AUX設定」は「LINE IN」になっていますか。(Micになっていると常に周囲の音を拾います)
- 「LINE in THRU」を「off」に切り替えます。
- プリセットの初期化
- 「Voice mode」の設定を確認してください。PMON(PolyMono) or PQUD(PolyQuad) の時はLINE INがスルーになります。
- 別の電源を使用してみてください。分離型の充電器(ケーブル・端子と充電器本体とが別体のもの)を使用することでノイズが少なくなります。
モジュラーシンセサイザーからの CV信号には高電圧がかかる場合があります。通常のLINEレベル(1~1.5V)まで電圧を減衰してください。
AUXはCVコントロール用の多くのモジュールに接続されており、AUXを使用してTune/Width/LFOなどをコントロールすることができます。ただし、LINE 入力の経路にはコンデンサがあり、信号がACであることを意味します。LFOとして使用すると、おそらく 2 ~ 5Hz まで機能するはずです。ただし、DC信号 (同じ電圧を 5 秒間保持するなど) は機能しない可能性があります。
MIDI forwarding(SYSTEM設定)がONになっています。OFFにしてください。
※フラッディング(flooding):一つのノート・オンに対して複数のノートが重なってなってしまうような現象
既知の問題点として、シーンの読込においてGranularの“grain”値が高い場合、ルーパーがグリッチすることがあります。これはRAM帯域幅の制限によるものです。(可能な限りチューニングしていますが、Qun mk2のベースである汎用ボードの限界ともいえます)
ルーパーの録音トラックを「A+B」または「B+C」に指定して録音したにもかかわらず、音声がモノラルで聞こえる場合は以下の項目をチェックしてみてください。
- MIXERのパンニングが指定されていない
- ソースがステレオでない
- AUX INに接続したケーブルがモノラル・ケーブルだった
など……
WAVファイルのインポート先を「A+B」または「B+C」に指定したしたにもかかわらず、音声がモノラルで聞こえる場合は、MXERのパンニングが指定されていないことが考えられます。
PARAMモードから、Shift + 8 を押して「Key / Other」サブメニューに移動し、ボタン6 を長押しすると、オシレーター間のパラメータが同期されます。(OSC1のパラメーターがOSC2に上書きされる) これでほとんどの問題が解決します。
「ポリフォニックのセットアップ」項目も参照して適切な状態を確認してください。
クリッピングを恐れないでください!
Qun mk2のシンセには3つの優れたクリッピング・アルゴリズムが搭載されています。クリッピングは全く新しいサウンドへの入り口かもしれません。
GLIDEはモノフォニック(単音モード)でのみ機能します。PARAMモードの「KEY/OTHER」->「Voice Mode」設定を確認してみてください。
- Qun mk2本体にはセッションを複製する機能はありません。
- PCのなどでSDカード内のファイルを操作すればセッションの複製は可能ですが、既存のセッション・ナンバーとバッティングしないようにする必要がありますし、ひとつのセッションに紐づけられたファイルは複数存在するので、新しく別の「looperフォルダー」をSDカード内に展開するのが無難なやり方といえます。








