パターンのパラレル・ラン

「パラレル・ラン」は、最大 3 つのパターンを同時に並走させる機能です。
「単純な並走」と、「音階に規則性を伴う並走」とが選べます。

PLAY MODE->CFG:config  ( Shift+7 )

任意の”主たるパターン”を「第1パターン」として、それ以外の 2 つを「第2パターン」「第3パターン」として指定します。

並走パターンを指定する

ここでは……

  1. 第1パターン:パターン-1
  2. 第2パターン:パターン-2
  3. 第3パターン:パターン-3

……として操作を説明します。

この場合「パターン-2」「パターン-3」のシーケンスが空白では効果が得られません。
それぞれに違うパターンが設定してあることが前提です。

  • 1
    PLAY MODE において、第1パターンである「パターン-1」を選んでください。

  • 2
    Shift+7 を押して、 CFG:config  に入ります。

  • 3

    第2パターンを指定します。

    2 長押ししてください。
    「2nd Pt : OFF」と表示されますので……

    ……そのまま Dial を回して、「2nd Pt : 2 R0」にセットしてください。

    第2パターンが「パターン-2」にセットされました。

  • 4

    第3パターンを指定します。
    3 長押ししてください。
    「3rd Pt : OFF」と表示されますので……

    ……そのまま Dial を回して「3rd Pt : 3 R0」にセットしてください

    第3パターンンが「パターン-3」にセットされました。

  • 5
    PLAY を押して、3 つのパターンが同時に再生されることを確認してください。

2つの並走モード

パラレル・ランには、2つのモードがあります。

R0 モード 各々のパターンが同時に再生されるだけの単純な並走
R1 ~ R8 モード 第2/第3パターンが、第1パターンの音程を参照しつつ、それに影響されながら音程を変化させる

R0 モード

  • 「R0モード」の使用例のひとつとして、ドラムキットの「キック」「スネア」「ハイハット」を、それぞれのパターン別にシーケンスを組んで並走させる使い方があります。
  • もちろん、シンプルなシーケンスなら、一つのパターン内にすべての要素を混在させてもよいのですが、たとえば……
    • キック・パターンのSeq Ct:8
    • スネア・パターンのSeq Ct:5
    • ハイハット・パターンのSeq Ct:8 かつ Randomness を適用

……と、こういった”別々の設定を持つパターン”を同時に並走させることで、シンプルながらも複雑な展開をするパターン・プレイを行うことができます。

R1 ~ R8 モード

「R1モード」-「R8モード」では、第2/第3のパターンが、第1パターンに対する「相対ピッチ」で実行されます。

R1 パターンのトランスポーズが 1 ステップごとに更新
R1 パターンのトランスポーズが 2 ステップごとに更新
R3 パターンのトランスポーズが 3 ステップごとに更新


R8 パターンのトランスポーズが 8 ステップごとに更新

これ以降の説明説明にある表記:「ピッチ = 0」は、「シーケンサーのTune = 0」のことであり、音階は「C5」を指します。

R1モード

パターンのトランスポーズが1ステップごとに更新されます。

第1パターンのピッチ
0 4 7 4 2 5 9 5
第2パターンのトランスポーズ値
0 +4 +7 +4 +2 +5 +9 +5
R2モード

パターンのトランスポーズが2ステップごとに更新されます。

第1パターンのピッチ
0 4 7 4 2 5 9 5
第2パターンのトランスポーズ値
0 0 +7 +7 +2 +2 +9 +9
R3モード

パターンのトランスポーズが3ステップごとに更新されます。

第1パターンのピッチ
0 4 7 4 2 5 9 5
第2パターンのトランスポーズ値
0 0 0 +4 +4 +4 +9 +9
R4モード

パターンのトランスポーズが4ステップごとに更新されます。

第1パターンのピッチ
0 4 7 4 2 5 9 5
第2パターンのトランスポーズ値
0 0 0 0 +2 +2 +2 +2

……と、このような具合です。

  • 「R1 〜 8」モードでは、第1パターンのすべてのステップでTUNEを指定する必要があります。
  • もし、第1パターンにおける”OFF”のステップに TUNE が設定されていないと、第2/第3パターンはトランスポーズを正しく受け取ることができません。
    • ステップの TUNE が「+0」であっても、OFFのままでは「トランスポーズ=0」として受け取ることができない。
    • ステップの TUNE が”ON”であれば「+0」を「トランスポーズ=0」として受け取る。

パラレル・ランでは、第1パターンのスケール・クオンタイズが優先され、第2/第3パターンのスケールは無視されます。

ショートカットで並走パターンを指定する

ショートカットで第2/第3パターンを素早く指定することもできます。
パターン再生中でも有効です。

  1. PLAY+18 (第1パターン) を押したままで……
  2. 18 (第2パターン)and18 (第3パターン)

たとえば……
「パターン-2」を主たるパターンとして、「パターン-1」「パターン-4」を第2/第3パターンとして指定する場合は、PLAY+2+1+4 と押してください。

再度同じ操作をすると、第2/第3パターンの設定がクリアされます。

なお、第2パターンを指定した時点でボタンを離せば、第3パターンは指定されません。

ショートカットによるパラレルランのパターン指定は、「R0」モードのみの設定となります。

「パターン・チェイン」のショートカットと似ているので気をつけてください。
「パターン・チェイン」は……

  1. PLAY を押したまで……
  2.  18,18,18 …と押す

パラレル・ラン実行中のパターン編集

  • パラレル・ラン実行中に PLAY+18 を押すと、第2/第3のパターンの演奏を聴きながら(パラレル・ランを中断することなく)第2/第3のパターンの編集を行うことができます。
    • 通常なら、PLAY+18 を押すと「パターンの切替え」になります。
  • ただし、いったん PLAY を押して演奏を止めて、あらためて PLAY+18 を押して第2/第3のパターンを選択してから PLAY で再生すると、そのパターンが単独で再生されます(通常の状態)。
  • そして、再び第1パターンに切り替えてから PLAY で再生すると、パラレル・ランが開始します。

ヒント

ポリリズム

たとえば……

  • 第1パターンの Seq Ct: 8
  • 第2パターンの Seq Ct: 5

……これでパラレル・ランを実行すると、異なる総ステップ数のパターンが同時に演奏されることで、ポリリズムになります。

さらに、 MODIFY  の Randomness を併用したり、パラメーター・ロックを使うことで、興味深い自動演奏が展開できるでしょう。

コードの分解

たとえば……

  • 第1パターンの Seq Ct: 8、「D」のノートを適当に配置
  • 第2パターンの Seq Ct: 5、「F」のノートを適当に配置
  • 第3パターンの Seq Ct: 14、「A」のノートを少なめに配置

……これでパラレル・ランを実行すると、3つのノートが重なったときに「Dマイナー」のコードが構成されるポリリズムになります。

さらに、 各パターンにおけるいくつかのステップの WIDTH  を伸ばしたり、PROBABILITY  を設定すれば、3つのノートが重なる確率をランダム化できます。

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